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名 称 |
ツネキアリバチモドキ | ||
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学 名 |
Myrmosa mongolica tsunekii Haneda | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目アリバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:小池(56),赤兎山(94),鳩ヶ湯(76),嵐(117),谷山(98),荒島岳(164),平家平(268),和泉村:田茂谷(16) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
1979 年,大野市嵐産の雄の標本に基づき記載された雌雄異形のハチである.雄は体長約1 pで全身が黒色,翅があり活発に飛び回る.雌は5 oたらずで体の大部分が赤かっ色,翅がなくアリに似ている.記載当時から,福井県をはじめ石川,栃木,群馬県にいることが分かっていたが,その後,長野,新潟,福島,岩手県からも報告があり,本州の東北,中部地方の山地に分布することが明らかになった.本県は分布の南限である.生態はよく分かっていない.欧州ではトゲアナバチに寄生するという報告があるが,日本ではその生息環境から判断して,ツヤアナバチなどの地中性小形アナバチ類に寄生するのではないかと思われる.県内では,大野市と和泉村の山地でしか見つかっていない.8 〜9 月,車の通らない登山道などの路上に姿を現す.アリバチモドキには日本には2 種いて,他の1 種は大変数が多いが,本種はまれな種である. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種は,みどりのデータバンク調査では奥越山地にかなり多く見られたが,今回の調査では激減している.原因の第一は山道の環境の変化である.以前は車の通らない山道が各地にあり,小型アナバチ類のよい生息環境となっていた.最近はどの登山道も車が奥地まで入り,急激に環境破壊が進んでいる.保護対策としては,人だけが歩く登山道,ハイキングコースなどの積極的な整備が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |