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名 称 |
サビナカボソタマムシ | ||
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学 名 |
Coraebus ishiharai Y.Kurosawa | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目タマムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
武生市:若須岳(855),若狭町(旧三方町):雲谷山(951) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
体長12mm 前後,中形の細長いタマムシ.全体銅色で,鞘翅には断続的な白横帯があり,翅端前の2 本はやや明瞭で湾曲している.シロオビナカボソタマムシ(体長10mm 以下)に似るがはるかに大形で,ルイスナカボソタマムシにも似るが,ルイスは体が太短くて,前胸が幅広く横に張り出す.本州,九州に分布するが,局所的である.山地に生息し,初夏に出現する.かつてはきわめてまれな種であったが,食草がヤマボウシで,成虫もヤマボウシの花に来ることが判明してからは,時々報告されるようになった.本県では,武生市,三方町から記録されている.三方町では,6 月に雲谷山の伐採後の尾根で採集された.当地は回復しつつあり,尾根には灌木が生えている.武生市若須岳でも,同様な環境で採集されたと思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査では,武生市若須岳と三方町雲谷山から記録された(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985 ).本種が食草とするヤマボウシは,山地に生える中〜高木で,少なくない.日当たりのよい開けた尾根や林縁に見られ,自然度の高い森林よりも,伐採後の回復しつつある林に多い.本種は希少種でもあり,伐採後の回復度の指標種にもなると思われる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |