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名 称 |
アオナガタマムシ | ||
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学 名 |
Agrilus planipennis ulmi Y.Kurosawa | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目タマムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:下打波(56),嵐(118),南越前町(旧今庄町):夜叉ヶ池(497) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
体長13mm 前後,中形の細長いタマムシ.クロナガタマムシに似るが,背面は緑色を帯び,やや寸胴である.他のタマムシ類とは体長で区別できる.北海道,本州,四国,九州に分布するが,局所的.山地に生息し,クルミに飛来するが,まれである.クロナガタマムシのように伐採木にはあまり集まらず,周辺のクルミの高い梢に止まっているのかも知れない.体の美しい緑色は,そのための保護色とも思われる.本県では,大野市下打波と嵐,今庄町夜叉ヶ池から記録されている.大野市打波川流域には,サワグルミが非常に多く,本種をはじめとした数種のタマムシ類にとっては,重要な生息環境である. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査では,大野市と今庄町から記録されたが(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985 )その後追加記録はない.いずれの地域も大幅に環境が変動したとは考えられず,採集しにくい種であると思われる.本県山地の渓流沿いは,サワグルミが発達しており,とりわけ大野市打波川流域は特徴的である.サワグルミ林には,本種をはじめ,多くの昆虫類が生息しており,重要な環境である.特に,希少な本種が生息する打波川流域と,日野川流域は自然度が高く,現状維持が望まれる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |