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名 称 |
オオヤマカワゲラ | ||
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学 名 |
Oyamia gibba Klap´alek | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
カワゲラ目カワゲラ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
丸岡町:竹田川(397),福井市:深谷(660,661),大野市:真名川(214),若狭町(旧三方町):串小川(953,963),小浜市:北川(1023),美山町:下宇坂(406),南越前町(旧今庄町):大河内(494) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
春から初夏にかけて低山地の渓流周辺で見かけられる黒褐色の大形カワゲラで,体長18 〜25mm ,前翅長23 〜33mm に達する.幼虫は渓流中に棲み,他の水生昆虫を捕食するが,成虫になると口はほとんど退化し,水を飲む程度にしか役に立たない.雄成虫が静止時に腹部を上下に振動させ,止まっている葉や小枝をたたいて出す音は,トトトトトトと聞こえる単調な連続音.本州,四国,九州の低山の河川上流域には普通に生息している.1985 年発行の福井県昆虫目録には,すでに,嶺南,嶺北の各地から記録があるが,今回の調査では,福井市深谷の渓流周辺には普通に生息することがわかったし,三方町串小川の水生昆虫の中でも,オオヤマカワゲラの幼虫は準優占種の一つとなっている(小杉・森本,1987 ).この種は,ほぼ県内全域の低山地の河川上流域,渓流域に分布しているものと思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
県内に広く分布する普通種であり,種の存続が問題にされることはない.しかし,河川上流域,渓流域の清らかな流れに依存して生活する昆虫であるために,山林の伐採による土砂の流入や護岸工事による川の直線化が,地域個体群の絶滅を引き起こす可能性がある.特に,三面コンクリート張りの護岸工事は大半の水生生物の生存を不可能にし,大きな悪影響を及ぼすこととなる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |