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名 称 |
ネアカヨシヤンマ | ||
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学 名 |
Aeschnophlebia anisoptera Selys | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目ヤンマ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
あわら市(旧金津町):橋屋(500,501),福井市:月見町(590),天菅生町(658,659),和布町(814),敦賀市:樫曲(805),若狭町(旧三方町):中山(960),小浜市:荒木(1085)1086),加斗(1098) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長75 〜82mm の大形で頑丈な体つきのヤンマである.関東地方南部から新潟県より西の本州,四国,九州,伊豆大島,淡路島などに分布する.平地から丘陵地のヨシ,マコモ,ガマなどが繁茂した沼地に生息する.よく似た環境に生息するアオヤンマと比べ,生息地が限られる傾向にあり,周辺に林がある丘陵地の沼を特に好む(石田ほか,1988 ;浜田,1991 ).今回の調査事業では,6 〜9 月にかけて,豊かなトンボ相を有する限られた環境においてのみ記録されたが,いずれの産地も個体数は多くない(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998 ).黄昏飛翔やメスが細流や水田に産卵に訪れる時が,数少ない観察の機会である. | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では,過去2 例の記録しかなく,1951 年以降久しく記録がなかった(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985 ).それに比べて今回の調査事業ではかなり記録数が多くなったが,生息地は限られている.また,生息地のほとんどが,水田脇の休耕田などの不安定な環境であること,開発行為が進行中であること,本種の生息地は豊かなトンボ相を有する環境であることなどから,本種の生息地の保全は重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |