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名 称 |
マダラヤンマ | ||
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学 名 |
Aeschna mixta Latreille | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目ヤンマ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:西下野町(662),あわら市(旧芦原町):赤尾(541) | ||
選定理由 |
希少種、分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長約62mm の小形の美しいヤンマで,北海道西南部から石川,長野,関東地方の一部にかけて分布するが,産地は局地的である.平地のよく開けたフトイ,ヨシ,ガマなどが群生する泥深い池沼に生息する(石田ほか,1988 ;植村,1985 ).今回の調査事業では,福井市西下野町(2 例),芦原町赤尾(2 例),勝山市平泉寺町(1 例)の記録がある(清水,1988 ;清水,1990 ;斉藤,1989 ;和田1997 ).しかし,勝山市の記録は,多産地と記載されているがその後の調査でこの一帯に多産地は再発見されていないこと(村木・正木,1990 ;清水,1990 ;松村,1992a ),記載報告に正確な産地が記載されていないことなどから,福井県昆虫目録(第2 版)での引用は保留した(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998 ).今後の調査が重要である. | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では記録がなく,新記録後も限られた生息地で,わずかに採集または目撃されているにすぎない希少種である.これまで本種の日本海側の南西限は石川県で,福井県内の採集地で発生が確認されれば,希少種としてだけでなく,分布限界産地としても全国的に重要となる.しかし,本種が初記録された福井市西下野町の池は次第に干上がりはじめており,生息が困難になっている(和田,1997 ).よって今後は,北潟湖における本種の生息状況の調査と,生息環境の保全がたいへん重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |