福井県みどりのデータバンク動物目録(陸産貝類)


柄眼目

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 キョウトシタラガイベッコウマイマイ科

Parasitala nanodes

分布

 

解説

 殻高3.5mm、殻径5.5mm、螺層4層。陸貝の中でも極めて薄質でもろい微小種

。光沢のある淡黄色の殻は螺塔が高く、体層が球状に膨らみ殻高の2/3を占

める円錐形。体層の周縁には弱い角があるのが特徴である。縫合は深く臍孔

は閉じる。軟体部は背部が灰白色。県内では前種同様海岸近くの丘陵地から

低山地に普通に生息している。第1回調査で本種として報告した中で、金津町

の細呂木、丸岡町の山竹田、福井市の足羽山、高須、永平寺町の法寺岡、美

山町の市波、武生市の村国山、南条町の杣山、小浜市の神宮寺、名田庄村の

上条、小和田のものは本種であるが、これらの地以外のものは、精査の結果マ

ルシラタガイであることが判明した。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)