Ciconia (福井県自然保護センター研究報告) データベース

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表 題 鯖江市西山公園における鳥類相とその季節変化
著者名 納村力・大迫義人
掲載巻 Ciconia Vol.4
発表年 1995
分 類 鳥類
要 約  1986年5月から1993年5月まで,福井県鯖江市の西山公園において,鳥類相とその季節変化について調査した.ほぼ周年にわたり計1,066日の調査で,計13目30科95種の鳥類が記録された.そのうち,5目17科36種が生息していると考えられ,4目16科21種の繁殖が確認された.これらのうち環境庁指定の「日本の絶滅のおそれのある野生生物」の危急種のオオタカが,希少種のチュウサギ,ハイタカが記録された.1992年には計13目28科80種の鳥類が記録され,生息していると考えられる種のうち,周年記録されたのは18種(50.0%),夏期にのみ記録されたのは5種(13.9%),そして冬期にのみ記録されたのは13種(36.1%)であった.林縁部に特異的に生息している鳥種として,キジ,セグロセキレイ,モズ,ジョウビタキ,マヒワ,スズメ,ムクドリなどが,林内部に特異的に生息している鳥種として,ルリビタキ,ヤブサメ,ウソなどが記録された.これからは,環境の面積・構造と生息・繁殖鳥種との関係について精度の高い調査が必要であろう.

Copyright (C) 福井県自然保護センター
出典「Ciconia(福井県自然保護センター研究報告)」(福井県自然保護センター発行)