Ciconia (福井県自然保護センター研究報告) データベース

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表 題 渡り鳥保全調査報告1993年度 −鳥獣保護区の鳥類U−
著者名 福井県自然保護センター
掲載巻 Ciconia Vol.4
発表年 1995
分 類 鳥類
要 約  1993年度の夏期と冬期に,福井県内の計15カ所の鳥獣保護区で鳥類相と繁殖状況を調査した.のベ40日の調査で計14目34科97種の鳥類が記録され,計6目17科22種の鳥類の繁殖が確認された.これらのうち環境庁指定の「日本の絶滅のおそれのある野生生物」の絶滅危惧種のオジロワシが菅湖鳥獣保護区で,危急種のカンムリカイツブリが北潟,三方湖各鳥獣保護区で,ミサゴが菅湖,三方湖各鳥獣保護区で,オオワシ,オオタカ,ハヤブサが菅湖,野坂山各鳥獣保護区で,希少種のチュウサギが北潟,九頭竜川,春日野の各鳥獣保護区で,コハクチョウが北潟鳥獣保護区で,オシドリが三方湖鳥獣保護区で,トモエガモが加戸鳥獣保護区で,ハイタカが菅湖鳥獣保護区で,そしてコアジサシが九頭竜川鳥獣保護区で記録された.これからはこれらの貴重種の保全も含め,鳥獣保護区設定の目的を達成するために調査・管理ができるような体制を作ることが必要であろう.

Copyright (C) 福井県自然保護センター
出典「Ciconia(福井県自然保護センター研究報告)」(福井県自然保護センター発行)