表 題 | 神明山における餌台の利用状況とシジュウカラ科鳥類の優劣関係 |
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著者名 | 三原学・大迫義人 |
掲載巻 | Ciconia Vol.3 |
発表年 | 1994 |
分 類 | 鳥類 |
要 約 | 1992年12月より1993年12月まで,福井県大野市六呂師高原にある神明山で,餌台を利用する鳥類と飛来頻度およびそれらの種間と種内,特にヤマガラの優劣関係について調査した.ゴジュウカラ,ヤマガラ,シジュウカラ,コガラの計4種の鳥類が餌台を利用し,なかでもヤマガラの飛来頻度が高かった.ゴジュウカラは,他の3種に対し,ヤマガラは他の2種に対して優位であったが,シジュウカラのなかにはヤマガラを攻撃する個体も観察された.翼長のより長いヤマガラの個体は,シジュウカラに対し,体重差の大きいヤマガラの個体は同種に対して有意に優位であった.優劣関係に影響する要因として体サイズの差があったが,それ以外になわばり性の変化社会的依存順位,年齢,性,血縁関係,種の攻撃性などが示唆された. |