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●種の特性
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全長35 〜40cm の中型のフクロウ類で平地から亜高山帯の林に生息する。村落内など林でも見られる.
夜間に活動し,地上性の動物,特にネズミ類が多いが,小鳥類や昆虫類なども捕食する.越冬地では集団でねぐらをとり,積雪が多くなると雪の少ない地方に移動する.
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●生息状況
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本種は,ユーラシアと北アメリカの温帯・亜寒帯で繁殖し,寒地の個体は南下して越冬する.日本では本州中部以北で局地的に繁殖する.本州中部以南では冬鳥として渡来するが個体数は多くない.
本県では,これまでわずかに平野部の河川敷や市街地の林などの記録があるだけであったが,2002 年3 月に,河川敷に近い大学のキャンパス内で10 羽前後のねぐらが確認され,少数が毎年越冬していることが確認された.
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●存続を脅かす要因
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夜行性で個体数が少ないため,渡来地などの情報が少なく生息実態があまりつかめていない.
大学内のキャンパスでは警戒心が強く,人間の接近により驚いて飛び立つことが多い.観察者のマナーが必要である.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県.
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