福井県みどりのデータバンク動物目録(陸水生貝類)


18
 イシガイ二枚貝綱イシガイ目

Unio nipponensisイシガイ科

分布

中国、日本、シベリア

解説

 ドブガイについで、地方型変異が多い。殻長60mm、殻高28mm、殻幅20mm内外

の長卵形で殻頂部はよく膨らむ。幼貝では黄色で殻頂部にマツカサガイのように漣

状の顆粒があり、成長と共に消え、黒褐色となる。県内の三方湖や、大きい河川の

砂泥底、砂礫泥底に生息する。県立武生高校の北側を流れるコンクリ−ト用水路

には、上流に泥質底のワンドがあり、常に小砂礫、砂泥が流入するため、イシガイ

の生息には適した環境となっている。毎年、春の河川清掃の折り大量のイシガイが

見つかる。保全する必要のある小川である。

生息記録がある水系

九頭竜川本流(第1,2回調査)

佐分利川(第1,2回調査)

三方湖(第1,2回調査)

耳川(第2回調査)

浅水川(第1,2回調査)

足羽川(第1,2回調査)

竹田川(第1回調査または過去の記録)

南川(第1,2回調査)

日野川(第1,2回調査)

北川(第2回調査)

笙の川(第2回調査)

18 / 31 ページ


出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)