福井県みどりのデータバンク動物目録(陸水生貝類)

19  トンガリササノハガイ 二枚貝綱 イシガイ目
Lanceolaria grayana イシガイ科


環境省RDBカテゴリー: 準絶滅危惧(NT)
福井県RDBカテゴリー: 県域絶滅危惧T類 
分布
中国、日本、シベリア
解説
 琵琶湖水系特産ササノハガイの地方型で、産殻高に対する殻長の比が非常に大
きく、淡水貝中最も細長い笹葉型二枚貝。日本の型には L. cuspidata Kira 、1959 
の名がある。岡山、琵琶湖の標本によると殻長70〜80mm、殻高20mm、殻幅18m
m内外である。紀平(1990)によると主としてヒガイの産卵母貝である。福井市自然
史博物館には、県内産として浅水川水系の鯖江市吉江産があり、窪田(1966)によ
れば福井市浅水川、六条川での報告もあるが、2回の調査とも生息確認ができな
かった。また、琵琶湖特産のL.oxyrhyncha (Martens、1861) 
ササノハガイは嶺南の三方湖、久々子湖産が博物館に標本があるが、2回の調査
でも確認できなかった。おそらく、琵琶湖から移植されたか稚魚に伴って移入され
たものであろう。要調査種。
生息記録がある水系
足羽川(第1回調査または過去の記録)
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出典「福井県の陸水生物」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行)