| 体色は変化に富むといわれるが、繁殖期に観察した本種の体色は雌は茶褐色の |
| 個体が多く、雄では黄褐色が多く、皮膚がなめらかで、明らかに性差が認められた |
| 。雌では体側の黒条の上辺を白条で縁取られている。腹面の黒色斑紋はさまざま |
| である。鼓膜は明瞭で大きく、ナガレヒキガエルと比べ明らかな差がある。体長は雌 |
| が際立って大きく、15cmにもなるが、雄は10cm前後で全体にやせ形である。日本 |
| のヒキガエル類では最大のカエルである。分布は主として山地で、繁殖期以外は滅 |
| 多に水に入らず、草むらや土手の穴などに潜み、夜間に活発な捕食活動を行う。繁 |
| 殖期は4、5月ごろで池沼、水溜まりなどに集まり、いわゆるガマ合戦が展開される |
| 。水中には紐状の卵嚢が長々と続く。変態時の幼生は小さく1cmに満たない。目の |
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