| Pisidium kawamurai hukuiense | マメシジミ科 |
| 福井県RDBカテゴリー: 県域絶滅危惧U類  |
| 殻は卵三角形で薄質半透明で小型。殻頂部が後方に寄り、前背縁は後背縁より |
| 長く、殻長4mm、殻高3mm、殻幅2mm内外。今立郡池田町の部子山の古池は消滅 |
| したが、第2回調査で、千本杉の東側谷筋(1400m)、自然観察散策道近くの谷筋( |
| 1300m)の沼や冠登山道の中腹にある沼(1000m)に生息することが確認された。ま |
| た、三重県の藤原岳からも多数の沼からフクイマメシジミの新分布地が確認されて |
| いることから、県内の1000m以上の山地の池、沼、湿地を精査する必要がある。群 |
| 馬県の高橋氏から送られた標本 P. Pponensis Kuroda、1928 ニホンマメシジミを精 |
| 査しても区別が分かりにくい。マメシジミ類は日本に20種以上もあり区別が難しい。 |
| 今後の研究が必要である。前述したが、第2回調査でも勝山市の取立山、今庄町の |
| 夜叉ケ池に生息する個体を精査したところフクイマメシジミであった。しかし、夜叉ヶ |
| 池は、酸性雨の影響か、季節により変化はもののPHが5.6にもなり生息数が激減し |
| ている。また、夜叉ヶ池から少し下がったところの湿地、通称“古池”では湿地そのも |
| のが消滅の危機にあり、数個体しか生息が確認できなかった。環境や種の保全を図 |
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