GEO-1
なぜ、どのように、GEO-1は作られたか [表紙へ][次章へ]

( WHY AND HOW GEO-1 WAS MADE )

環境問題への対処において意義ある進歩がみられます。
にもかかわらず、すべての地域において環境の劣化が続いています。
持続可能な未来への足取りは、あまりにも遅いのです。


 球環境展望GEO-1は、地球の環境の状況と改善に向けての取組に関する、 隔年シリーズの報告書の第1号であり、内容は次の5章から成ります。
 この「概観」は、要点を手短かに示すものであり、 原本と同じ構成ではありますが、網羅的なものではありません。 むしろ、鍵となる事実や考え方を原本から抜き出し、 それらを短いテキストやコラム、イラストで表現したものです。
 GEO-1はアジェンダ21における環境についての報告の要請、ならびに 1995年5月のUNEP運営理事会における、「1997年1月までに第1号の環境報告書が 作成されること」という要請に応えるものです。

 【どのように GEO-1 は作られたか】

 GEO-1の作成にあたっては、「地域」と「参加」が重視されました。 世界の各地域の約20の協力センター、国連機関、および専門家に情報提供を求め、 草稿は、UNEP各地域オフィスの主催する地域検討会で討議されました。 これらの地域検討会は、環境の評価を施策立案に反映するために必要な、 学者と施策立案者との対話を促しました。
 また、モデル、シナリオ、施策、データの4つのGEO作業グループが設けられ、 協力センターへの技術的助言や支援の提供、ならびに報告内容の調整を行いました。
 各国連機関は「アースウォッチ」プログラムを通じて報告書作成に寄与しました。

GEO作成の枠組


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