海洋と沿岸の問題についての現況
- 地球全体のバイオマスの9割以上が海洋に存在する。
- サンゴ礁は熱帯雨林に匹敵する生物多様性を有するが、
沈泥、採掘、爆薬による不法漁法、および汚染により次第に破壊されつつある。
- 世界中で35億人以上が第一の食糧源を海に依存している。20年間でこの数は
2倍(70億人)になるであろう。
- 世界中で40以上の魚類群落が、すでに過剰利用あるいは枯渇の状態にある。
- 現在、世界の全漁獲量(商業用、自給用、レクレーション用)は、持続可能な最大量と推定される年間1億トンを超えている。
- 2000年までに、魚の供給量は需要に対し1〜1.5千万トン不足するようになるであろう。
- 海洋生物の生息地のうち最も脅かされているのは沿岸水域である。
沿岸水域の漁獲量は全漁獲量の9割を占める。
- 年間推定量2.1千万バレル(334万kl)の油が、街路から、
船舶のタンク洗浄から、および工場の廃水から、海に流出している。
- 過去10年間、年間平均60万バレル(9.54万kl)の油が、船舶事故により海に流出している。
- 公海上の漁業の9割が6ヵ国--ロシア、日本、スペイン、ポーランド、
韓国、台湾--で占められている。
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