淡水資源の問題についての現況
- 淡水は希少資源である。地球に存在する水のうち人間が利用できるのは
わずか0.008%にすぎない。それは、湖水、河川水、地下水として存在する。
- この0.008%には地域的偏りがある。地球上の更新可能な淡水資源のうち、
少なくとも13%はブラジルにある。
- 多くの国において、水資源には季節的偏りがある。例えば、オーストラリアでは洪水の65%が1月から3月に生じる。
- このような地域的・季節的偏りを緩和するため、人間は36,000以上のダム
(高さ15m以上のもの)を世界中に造った。
- 世界人口の7割以上の人が、清浄な水を得られず、毎日約25,000人が、
不十分な水資源管理のために死亡していると推定される。
- 世界人口の約4割の人が、水を隣国に依存している。複数国で共
有される河川(200以上)のいくつかでは今までに国際紛争が生じ、
現在では利水権について2千以上の協定が結ばれている。
- 飲料水の少なくとも9割は地下水である。地下水には次第に枯渇と汚
染の危機が訪れている。
- 潅漑は淡水を最も多く消費する。その水の大部分は蒸発で失われる。
人口増加とともに農業用の水消費量は、1990年から2000年の間に6倍
になると推定されている。
- 世界資源研究所(WRI)によれば、有毒物質による水質汚染を一因に、
世界の淡水魚の5分の1が脅かされている、あるいは絶滅した。
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