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序章
▽page 4

◆問うべき事項
(UNEP/DEIAによる)

何が生じているか?
なぜ生じているか?
重大な変化か?
何がなされている(なしうる)か?

◆環境レポートの利用者

行政機関
議会、政治家
一般市民、報道機関
学校、大学
産業界、事業者

◆インターネットの成長




【なぜ 環境レポートホームページか?】

 この本では、「環境レポート」とは 「ある地域の環境の状況(State of Environment)に関するレポート」 を意味するものとします。
 この環境レポートは、利用者の様々な意思決定−投票の選択から政策決定に至るまで− の場面で活用されることを意図しています。
 1992年にリオで開催されたUNCED(国連環境開発会議)におけるアジェンダ21 行動計画の採択は、このようなレポートを作成しようという気運を一層高めました。
 アジェンダ21の第40章は、意思決定のための環境情報の充実を 特に求めています。

 インターネットは、効果的で経済的な世界規模の情報発信ツールとして 急成長しています。
 それは、すでに欧米では広く利用されており、他の地域でも利用が増しています。
 その結果、他の方法では普及困難な環境レポートの情報を インターネットホームページ=Web文書として発行することが 一般的になりつつあります。
 Web文書は広範囲の利用者に届くと同時に、レポート作成のコスト効率が高く、 また、情報更新が容易であるという利点があります。

▽page 5

【パートナーシップ】

 環境レポートが広く受け入れられ、かつ質が高いものであるようにするためには、 まず、レポートの主な利用者や情報提供者とのパートナーシップを確立することが 先決です。
 パートナーとのネットワークは、 利用者のニーズの把握とデータの確保、また、 内容に関する助言や質の確保に役立ちます。
 重要なパートナーを選定し、適切な協議の場を設けましょう。
 それは、例えば、定例の打ち合わせ会や検討会、あるいは継続的なアドバイザー グループの設置などです。
 環境レポートを公式なものとするためには、行政機関の支援を得ることが重要です。

【チーム】

 レポート作成チームは、独立したグループであっても、 ネットワークの事務局であっても、進行管理や監修、編集の責務を担います。
 たとえいくつかの作業を外注するにしても、このチームは、 環境解析、データ処理、文書作成、作図、デザイン、 そしてホームページ構成の心得があることが必要です。
 外国語の知識も有用です。

【資源と計画】

 レポート作成は、プロジェクト進行管理の観点で始めましょう。
 適切な作業計画や資源の配分が成功の鍵です。



◆重要なパートナー
(国レベル)

環境官庁
統計局
分野別所管庁
地理院
地質調査局
森林局
大学
公共機関、NGO
民間部門

◆環境レポートの沿革

1970s米国、日本、OECD
1985 アジア太平洋地域-ESCAP
1992 UNCED、アジェンダ21
1993 北欧指標レポート
1995 欧州環境庁Dobrisレポート
1996 Web版-オーストラリア(NSW)、カナダ、ノールウェイ
1997 UNEP GEO-1

参考:
pp.28-29の環境レポートリンク集

▽page 6
 重要な資源
 作業ハードウェアソフトウェア専門技術
 データ収集--
 データ加工-
 文書作成、編集--
 グラフィクス-
 ホームページ化--
 CD-ROM化--
 人的資源は最も高価かつ決定的な資源です。
 計画に基づき、慎重に作業者の時間を配分することが必要です。

 全体計画
 内容立案□□□
 作業分担 □□
 立ち上げ会議  □
 データ収集   □□□□□□□□□□□□□
 データ加工      □□□□□□□□□□□□
 文書作成、編集          □□□□□□□□□□□□
 中間レビュー            □□□□
 グラフィクス作成               □□□□□□
 ホームページ作成                 □□□□□□
 最終レビュー                   □□□
 CD-ROM化                      □□□
 レポート発行                         □
 評価、更新                          □□□□
 レポートの対象範囲により全体の作業期間(月数、年数)は変化します。

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