知事の意見 |
事業者の見解 |
事業の実施に当たっては、次の対策を講ずることが重要である。 | |
1 供用後に使用する農薬については、極力、低毒性のものを選定するとともに、
農薬および肥料等の散布に当たっては、使用量の低減を図ることなどにより、水生生物等への影響を最小化
すること。 |
1.供用後に使用する農薬については、可能な限り、低毒性および低魚毒性の農薬を使用すること
とし、毒性では普通物の農薬を、魚毒性ではA類の農薬を優先して使用します。
また、農薬および肥料等の散布に当たっては、「ゴルフ場安全防除指針」(平成4年3月 福井県)を
遵守するとともに、農薬および肥料等の開発に伴う最新の芝管理技術の導入および芝の状況等を把握する
ことによる全面散布区域の縮小化を行うなど、農薬および肥料等の散布量削減を図ります。 |
2 土壌生産性の低下を防止するため、改変される部分の現存表土をできる限り採取、
一時保存し、造成緑地および造成森林のための客土として利用するよう努めること。 |
2.土壌生産性の低下防止に当たっては、改変部分の造成表土において、あらかじめ優良な表層土の
土取り場を定め、これを可能な限り、造成緑地および造成森林のための客土として利用するよう努めます。
また、生産性の低い土壌については、必要に応じて、土壌改良を行います。 |
3 造成森林については、改変される部分に現在生育している健全木をできる限り
利用するとともに、林縁部には陽性低木等を植栽することにより早期にマント・ソデ群落の機能を持たせる
など、生態的価値が低下しないよう十分に配慮すること。 |
3.造成森林における植栽樹については、造成区域内の健全木を工事に先立って、仮移植等を行い、
できる限り利用します。
また、林縁部には早期に郷土種を主体とするマント群落やソデ群落を植栽することにより、生態的価値
が低下しないよう十分に配慮します。 |
4 貴重な植物の移植に当たっては、あらかじめその生育環境や移植予定地の環境
条件等の特性を十分に調査検討するとともに、移植後消失することがないよう十分な保護、管理を行うこと。 |
4.貴重な植物の移植に当たっては、事前に現況における生育場所および移植予定地の気温、湿度、
土壌成分等の環境条件等の特性について把握するほか、専門家へのヒアリングを行うなどにより、移植
場所、移植時期、移植方法等について詳細な検討を行った上で、慎重に実施します。なお、移植後は移植
個体のモニタリングを実施し、その生育環境の保護、管理を行います。 |
5 調整池および修景池の造成に当たっては、周辺の自然環境との調和に十分配慮
するとともに、造成森林、残置森林および周辺森林との連続性を確保することにより、事業地全体として
動植物の生息・生育環境が形成されるよう配慮すること。 |
5.調整池および修景池の造成に当たっては、現存植生を参考にしながら、池周辺に中低木を植栽し、
周辺の自然環境との調和を図ります。
また、造成森林については、現存植生に十分配慮した樹種を植栽するとともに、残置森林および周辺森林
との連続性を確保することにより、事業地全体として動植物の生息・生育環境の形成を図り、野生動植物の
生活基盤が維持されるよう配慮します。 |
6 造成工事に当たっては、濁水の発生により公共用水域を汚濁することのないよう
仮設沈砂池の維持管理に万全を期すとともに、工事の段階的な施工、裸地のシート被覆または造成面の
速やかな緑化など適切な対策を講ずること。 |
6.造成工事に当たっては、適宜、仮設沈砂池からの流出水について、濁度、透視度等のモニタリング
を実施し、十分な沈降効果を得られるよう仮設沈砂池の維持管理に万全を期します。
また、濁水発生を抑えるため、一時的に広範囲の造成面が出現しないように、工事は段階的な施工を行う
とともに、造成面の早期緑化を行うなど適切な対策を講じます。 |
7 工事中については、粉じん、ばい煙、騒音および振動の発生により環境保全上
支障が生じないよう、工事の平準化を図るなど適切な対策を講ずること。 |
7.粉じん、騒音、振動およびばい煙の発生源である重機の稼勧、伐採樹木の焼却および資材運搬車
両等の運行については、一時的に影響が大きくならないように、段階的な施工を行い、工事の平準化を図る
とともに、低騒音型重機等の使用を行います。 |
8 工事中および供用後において、予測し得なかった問題が生じた場合は、適切な
措置を講ずること。 |
8.工事中および供用後に、予測し得なかった問題が生じた場合には、福井県・福井市等の関係機関に
速やかに報告するとともに、専門家の意見等を参考にしながら必要に応じて調査等を実施するなど、早期に
適切な措置を講じます。 |