福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
哺　乳　類 [先頭ページ] [前のページ] [次のページ] 　　【動物目録の該当ページ】
名　　　称	ニホンカモシカ
学　　　名	Vespertilio superans
分　類　１	哺乳類
分　類　２	ウシ目ウシ科
位　　　置 （2kmメッシュ番号）	特定せず
選定理由	保護上重要な種・亜種
区　　　分	Ａ（全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの） 文化財保護法　　　　　：特別天然記念物 鳥獣保護法　　　　　　：非狩猟獣類
解　　　説	日本の本州，四国，九州に分布する固有種である．ただし，台湾にも分布するカモシカの日本産の亜種とする考えもある．保護の徹底により，全国的にその分布と個体数が増加してきたが，四国と九州の個体群では，増加の傾向はみられない．本県でも，岐阜県・滋賀県・京都府県境の山地帯を中心に広く分布しているが，加越山地や丹生山地での生息密度は低い．主に低山帯から亜高山帯のブナ，ミズナラなどが優占する落葉広葉樹林，針広混交林に生息し，山地が近ければ市街地にも出現する．
保護の現状 　と留意点	現在，「文化財保護法」および「鳥獣保護法」により本種の捕獲，飼養，譲渡などが規制されている．個体数の増加傾向がみられ，減少，絶滅の心配はなくなっている．しかし，林業との共存のためには，被害の防除対策も重要である．また，近年，ノイヌに襲われる被害が目立っているため，その駆除が必要である．
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然（動物編、植物編、地形地質編）」（1999年　福井県自然環境保全調査研究会監修　福井県発行）