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名 称 |
スズキナガハナアブ | ||
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学 名 |
Spilomyia suzukii Matsumura | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハエ目ハナアブ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:文殊山(556),大野市:南六呂師(159),敦賀市:中池見(805) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
蜂に似た姿のハナアブは珍しくないが,スズキナガハナアブほど蜂にそっくりな種は少ない.体長20mm前後の細長い体は,黒褐色の地に黄色の斑紋や縞模様が胸部及び腹部にあり,黄色い頭の大きな部分を占める模様入りの複眼も,黄褐色になっている.また,2 枚の翅は強く褐色に色づき,葉上に静止するこの虫の姿は,全く,スズメバチかアシナガバチの一種と見まごうばかりである.北海道,本州,四国に分布するが,あまり多くはない.福井県では,1976 年に大野市南六呂師で初めて記録され,その後,敦賀市中池見でも分布が知られた.また,文殊山にもこの種は生息し,写真の個体は1990 年10 月に撮影されたものである.県内には比較的珍しい種のように思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
ややまれな種であり,その生態についてもほとんどわかっていない.比較的自然度の高い広葉樹林域で見つかっているが,そのような地域の自然環境の保全が,このハナアブの生息のために必要であろう. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |