福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]
名   称 ホシアシナガヤセバエ
学   名 Stypocladius appendiculatus (Hendel)
分 類 1 昆虫類
分 類 2 ハエ目ナガズヤセバエ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:深谷(661)
選定理由 生態学的に貴重なもの
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  クヌギやコナラの樹液にはさまざまな虫がやってくるが,体の大きな甲虫,蜂,蝶に混じって,さまざまな種類の小さなハエ類も集ってくる.それらのハエ類の中では体が大きく,よく目につくのがホシアシナガヤセバエである.体長10mm 前後,翅長約7mm のこのハエはスマートな体つきで脚が長く,樹幹を活発に歩き回りながら樹液を吸ったり,時には大きなカナブンのおしりを舐めたりしている.本州,四国,九州,台湾に分布する.福井県では,1995 年8 月に,福井市深谷で初めて記録されたが,決して珍しい種ではなく,各地の広葉樹の樹液には普通に集っている.
保護の現状
 と留意点
 普通種であり,特に保護策を講ずる必要はないが,広葉樹林の消滅が,この種の生息を脅かすことは明らかであろう.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)