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名 称 |
エゾアカヤマアリ | ||
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学 名 |
Formica yessensis Forel | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目アリ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:伊勢峠(127,128),鳩ヶ湯(76),赤兎山(93),勝山市:取立山(132),小原(133) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
働蟻は体長4.5 〜8mm .頭部,胸部,腹柄節,脚などは黄褐色.ただし頭部・胸部・脚はやや暗褐色である.腹部は黒色だが,基部はやや赤褐色.わが国における分布は北海道,本州中部以北である.本県では大野市,勝山市,和泉村の北部に限られる.アカヤマアリより生息範囲は広く山地,平地に及ぶ.枯葉や茎を巣口近くに積み上げ蟻塚を作る.ただし蟻塚の大きさはさほど大きいものはなく直径50cm ,高さ10cm 程度のものが多い.本県で本種の生息域は,この地域以南では認められていない.従って現在のところこの地点が分布の南限と考えられる.しかしこの種はこの地域一帯にかなり生息しているので,詳しい調査を行えば分布範囲は更に広がるものと考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種に関しては研究事例が多くその生態が詳しく調べられている.この種が本県で現在のところ南限と考えられること,この種の生息域が山麓や平地はもとより急斜面の山陵地にも広がっていることから勘案すると,本種の生態(特に南限に関して)を詳しく調査するための貴重な地域と言える.人為的な要因によりこれら貴重な調査が妨げられることのないよう今後配慮すべきである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |