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名 称 |
アカヤマアリ | ||
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学 名 |
Formica sanguinea Latreille | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目アリ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
勝山市:取立山(132),小原(133),大長山(91,112),大野市:赤兎山(93),和泉村:(8,17) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
働蟻は体長6 〜7mm .頭部は黒みがかった暗赤色,腹部はほぼ黒褐色,胸部,腹柄節,脚は赤みのある褐色である.頭盾前縁中央部が窪んでいる.蟻塚は作らない.北海道,本州中部以北に生息する.県内では,大野市・勝山市の北部山地に,クロヤマアリ類を奴隷として混生している.エゾアカヤマアリより生息地域は狭い地域に限られている.これはクロヤマアリなどの力を借る半寄生的な生活習性によるものと考えられる.この地域以西南では現在のところ未発見なので,本県が日本海側の分布の南限と考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種は,山麓から山地の平野部に多く生息しているが,このような地域は近年道路工事等で広範囲な道路拡張や路肩の掘削,その後の吹き付け,道路面の舗装により多くの生息地を失っている.自然の開発に関しては,これら生物の生態を充分調査の上,環境条件を満たす範囲の開発の方法が配慮されるべきである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |