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名 称 |
カワラバッタ | ||
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学 名 |
Eusphingonotus japonicus (Saussure) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
バッタ目バッタ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
美山町:田尻(440),大野市:勝原駅(141),友兼(211),上打波中洞(96),和泉村:角野(103) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
カワラバッタは本州,四国,九州に分布し,後翅中央部の半円帯の内側が鮮やかな青色をしている美しい種である.日本固有の種で,大きな河川の砂礫地をすみかとしており,青みがかった体色は周囲の砂礫の色と見分けがつきにくく,見事な保護色となっている.県内では,奥越地域の広い川原から記録されている.県内の広い河川を中心に調査を行えば,新たな生息地を発見できる可能性もあるが,近年河川敷の改修工事や,種々の開発行為等により,全国的に急激に減少してきている.さらに,本種の生息には,周期的な河川の氾濫により草原化しないことが必要であるが,治水対策により,川原が水をかぶる機会が減少すると,川原の草原化が進み生息場所が狭められていく. | ||
保護の現状 と留意点 |
「福井県昆虫目録」(1985 )では美山町,大野市,和泉村から数ヶ所が記録されているが,今回の調査で,大野市上打波(中洞)の川原が新たな生息地として加えられた.しかし,石がころがる広い川原が失われると,本種は確実に生息できなくなるため,生息地におけるそのような環境が維持されるよう配慮する必要がある.全国的にも見られなくなった地域が多く,適切な保護を行わないと,絶滅していく可能性が高い. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |