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名 称 |
オマガリフキバッタ | ||
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学 名 |
Parapodisma tanbaensis Tominaga et Kano | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
バッタ目バッタ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町):常神(1015),小浜市:百里ヶ岳(1028),名田庄村:佐野(南川河川敷)(1115),高浜町:音海(1156),青葉山(1167) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
Parapodisma 属に属するフキバッタは,森林内部や周辺部の下草や灌木に生息しており,翅は小さくて短い.地理的な種分化が著しく,各種の分布について詳しい研究が行われている.福井県内にはヒメフキバッタ,ミカドフキバッタ,キンキフキバッタ,オマガリフキバッタ,ヤマトフキバッタの5 種が分布している.オマガリフキバッタは,「福井県昆虫目録」(1985 )ではParapodisma sp.として,三方町常神,小浜市百里ヶ岳,高浜町音海,同町青葉山から記録されているが,Tominaga &Kano (1989 )により新種として記載され,その分布は本州(福井,滋賀,京都,大阪,兵庫)となっている.今回の調査では,名田庄村佐野(南川河川敷)が新たな産地として加えられた.しかし,嶺北地方からの記録は全くなく,三方町常神が分布北東限となっている. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種は,森林内部や周辺部の下草が存在するような環境があれば生息していけると思われる.しかし,翅が小さくて短く,移動範囲は広くない.したがって,生息場所の現在の環境をできるだけ維持していくよう配慮が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |