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名 称 |
ムスジイトトンボ | ||
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学 名 |
Cercion sexlineatum Selys | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目イトトンボ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
あわら市(旧芦原町):北潟(540),福良ヶ池(539),三国町:加戸大堤(615),福井市:月見町(590),松岡町:産地不詳,敦賀市:立石(859),明神町猪ヶ池(860)美浜町:笹田(久々子湖)(958) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
中型ないしやや大きめのイトトンボで、♀の方がごくわずかに大きく、腹長♂21〜24mm、♀22〜25mm、後翅長14〜17mmである。セスジイトトンボやオオイトトンボに酷似している。日本に生息するクロイトトンボ属中もっとも暖地に分布している種類で、宮城県以南の本州と四国、九州および南西諸島に生息し、離水郷の溝、水田などに生息し、しばしば海岸の汽水沼でも見られる(石田ほか,1988)。 県内では芦原町、三国町、福井市、敦賀市、美浜町で、6月中旬から10月中旬にかけて他のイトトンボに混じって1〜2頭採取されるのみで、その生態等わからないことが多い。暖地性のトンボで、日本海側を北上している可能性も考えられる。 | ||
保護の現状 と留意点 |
これまでは小浜市竹原、三国町大堤、松岡町の記録のみであったが(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985)、今回の調査では、調査精度の向上などにより、記録地は増加した(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998;和田,1997)。しかし、極めてまれな種で、小さく目立たないため生息実態がつかめておらず、さらなる調査を実施することと、生息環境を維持することが重要である。 | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |