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名 称 |
ヨロイカマアシムシ | ||
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学 名 |
Sinentomon yoroi Imadat´e | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
カマアシムシ目ヨロイカマアシムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:文殊山山麓(556),武生市:千合谷(855) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
細長い円筒形で体長約1.7mm、堅い表皮を持つ濃褐色の昆虫である。カマアシムシ類のほとんどは乳白色の軟弱な虫であるが、例外的にヨロイの和名のように堅い表皮に覆われる。ヨロイカマアシムシ科は中国(上海)から1種だけ知られていた原始的昆虫であるが、1974年福井市文殊山山麓のモウソウダケの竹林林床の土壌中から、当時福井大学学生の松本(現姓大森)とみ代氏により最初の1頭が発見され、その後文殊山および武生市千合谷で多数個体が採集され、1977年今立源太良によって新種として命名記載された。世界的に注目された貴重な種である。現在の既知産地は滋賀県伊吹山と東京都奥多摩である。カマアシムシ目は福井県から15種が記録されて、すべて真正の土壌性昆虫で、ツルグレン装置によって抽出される。 | ||
保護の現状 と留意点 |
石ころの多い竹やぶという特殊な環境だけから発見されており、系統分類学上にも分布上にも学術的に極めて貴重な昆虫として保護が望まれる。しかし、竹やぶは郊外の集落の生活圏に付随して残され、水田や畑地のような改変は少なく、当分は保全されると思われる。 | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |