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名 称 |
三方湖のイチモンジタナゴ | ||
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学 名 |
Archeilognatus cyanostigma | ||
分 類 1 |
淡水魚類 | ||
分 類 2 |
コイ目コイ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町):三方湖(974) | ||
選定理由 |
分布限界種の生息地 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
タナゴ属魚類の1種で,体側の緑色縦帯の前端は下方に太く曲がる.本種の天然分布域は琵琶湖淀川水系,紀の川水系,由良川水系,濃尾平野と福井県三方湖である.ハスと同様に,地理分布上琵琶湖との関連が考えられる魚種として貴重である.近年,福井県では三方湖以外の水域,九頭竜川でも確認されたが,それらはすべて人為分布で,琵琶湖産稚鮎の種苗に混入されて,移入されたと考えられる. 体長6〜7pに成長し,産卵期は4〜8月(盛期は5月)で,ドブガイやイシガイ科の二枚貝(母貝)に産卵する.受精後2日でふ化し,その後約1ヶ月で全長8oに育って貝から泳ぎ出る.主に付着藻類を食べるが,底生の小動物も食べる. | ||
保護の現状 と留意点 |
三方湖のイチモンジタナゴは,ハスと同様に近年生息数が激減し,ほとんど確認し難い.湖の富栄 養化と産卵に使われるドブガイやイシガイ科の二枚貝(母貝)の減少によるものと思われる.十分な保護はなされておらず,現状のままでは絶滅が危惧される.湖水の浄化と産卵母貝の増殖など,イシモンジタナゴの生息に適した湖沼環境づくりが必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |