| 殻高14mm、殻径3mm、螺層10層の北方系の紡錘形の小型種。殻表の成長 |
| 脈が粗く明瞭。殻口が体層より著しく突き出るのが特徴である。主襞は長く、上 |
| 下腔襞は短く主襞に平行する。月状襞は不明瞭。第1回調査の標本を精査した |
| ところ、本種に酷似しているナミコギセルやエリベリギセルと誤認していた標本 |
| があり、第2回調査で訂正されている。第1回報告で、福井市、松岡町、今立町 |
| 、越前町、越廼村、河野村、敦賀市、三方町、名田庄村の報告地はナミコギセ |
| ル。永平寺町、勝山市、大野市、池田町、今庄町の報告地の一部はエリベリギ |
| セルであった。また、純粋にオオタキコギセルとされたのは大野市の東勝原、 |
| 願教寺山、美濃又谷、勝山市の赤兎山、平泉寺、横倉、取立山、和泉村の鷲 |
| 鞍山、池田町の千代谷、東青、金草山、今庄町の桝谷、鍋倉山、夜叉ケ池での |
| 採集地のみである。第2回調査では和泉村平家岳のみで記録されている。要調 |
|