福井県みどりのデータバンク動物目録(陸産貝類)


柄眼目

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 ナミギセルキセルガイ科

Stereophaedusa japonica japonica

分布

本州、四国、九州(中・北部)〔広域に分布し、変異型が

出現する〕

解説

 殻高26mm、殻径6mm、螺層12層の日本の平地に普通に見られる巻貝。淡黄

色から淡褐色の殻は細長い紡績錘形。上板は螺状板に連続して明瞭。下板は

発達して弓状に湾曲する。上腔襞は長い主襞の始端から始まり、平行するが終

端は下降する。下方に弧状の短い腔襞が殻口近くにある。軟体部は暗茶褐色

。県内平地から山地まで全市町村に普通に生息する。奥越山地にはエチゴギ

セル系統が、嶺南地方にはシロナミギセル系統の個体も多い。しかし、第2回

の調査によると、平野部での生息地は非常に少なくなってきている。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)