Ciconia (福井県自然保護センター研究報告) データベース

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表題 福井県六呂師高原における鳥類相W −1998 〜2000 年の標識調査結果より−
著者名 三原学・大迫義人
掲載巻 Ciconia Vol.10
発表年 2002
分類 鳥類
要約  福井県大野市六呂師高原において,1998 年〜2000年の計41 日間,鳥類の標識調査を行なった.1998 年には4 〜12 月の9 日で3 目8 科12 種96 羽,1999 年には1〜11 月の15 日で3 目13 科18 種108 羽,2000 年には2 〜12 月の27 日で2 目12 科33 種247 羽を捕獲・標識した.当地では1991 年から継続して調査されていたが,新たにカワセミ,ツミ,コマド リ,ノゴマ,コルリ,ヤブサメ,サメビタキが確認され,計5 目16 科46 種の鳥類が記録されたことになる.また,抱卵斑のあるコガラが捕獲され,当地およびその周辺での繁殖が示唆された.再捕獲された場合,リピートやリターンの例が多く,最長経過日数はコゲラで1,958 日,ヤマガラで2,553 日,シジュウカラで1,467 日,カケスで1,369 日であった.コゲラ とヤマガラにおいては,当地におけるそれまでの記録を,それぞれ1,235 日,1,049日更新した.近縁種であるシジュウカラに比べ,ヤマガラの方が生存日数の長い個体が多かったことは注目に値する.

Copyright (C) 福井県自然保護センター
出典「Ciconia(福井県自然保護センター研究報告)」(福井県自然保護センター発行)