表 題 |
福井県におけるツキノワグマの捕獲および出現状況 −1990年度〜1993年度− |
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著者名 |
大迫義人 |
掲載巻 |
Ciconia Vol.4 |
発表年 |
1995 |
分 類 |
哺乳類 |
要 約 | 1994年に,1990年度〜1993年度のツキノワグマの捕穫と出現(目撃,人身事故,交通事故と痕跡)の情報について,アンケートまたは聞き取り調査を行なった.40件の捕獲(19.8%),115件の目撃(56.9%),8件の人身事故(4.0%),3件の交通事故(1.5%)および36件の痕跡(17.8%)の計202件の情報が収集された.本種は,福井県の山間部を中心に捕獲されたり出現していたが,足羽郡美山町での情報が多かった.最も捕獲件数が多かった時期は,1月で16件(43.2%)であった.最も出現件数の多かった時期は,冬ごもりに備える9月〜11月の秋期(60.8%)とクマはぎの発生する6月、7月の夏期(20.3%)であった.農林作物への被害としてスギヘの皮はぎ,カキ,ハチの巣への食害が多かった.出現状況や農林作物への被害から,本種が人間生活に接近して生息していることがうかがえる. |