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●種の特性
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殻高20mm ,殻径13mm ,巻き数3 回の長卵型の陸産貝類.淡黄褐色の殻は薄質半透明のため,軟体部が透けて見える.モノアラガイに似るが,殻口がモノアラガイより小さく,殻も細長いため識別は容易.
黄白色の軟体部は殻に納まらないため,乾燥に耐えられず,大きな河川や堤内地のヨシやアシ原・湿地にしか生息できない.
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●生息状況
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本州,九州に分布.県内では河川の堤内地や水田の畦周辺等の草木の繁茂した極めて湿潤な環境に生息していた.現在では,浅水川の中流域の水辺でしか確認されていない.生息確認地が激減している.
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●存続を脅かす要因
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湿潤な河川のアシ原や休耕田等に生息するので,水路の護岸工事による植物の除去や,農薬の多量の使用による生息環境の改変が主な減少要因となっている.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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