| 殻は卵形から長卵形まであり、歯がまったくない。従来、殻頂部の膨らみや殻長 |
| に対する殻高の比、殻幅の大小、後背部の稜などで区別されてきた。殻頂部が発 |
| 達せず、殻幅が薄く、比較的平たい流水型ドブガイを A. (Sinanodonta) japonica |
| Clessin、1874 タガイ、また、殻頂部が膨らんで発達し、タガイに比べて殻幅が広い |
| 止水型ドブガイを A. (Sinanodonta) lauta Martens、 1877 ヌマガイ、殻頂部が発達 |
| し膨らみ、ヌマガイに比べて殻高が低く、タガイより殻幅が大きい長卵円形の止水型 |
| をドブガイ、と区別していた。ヌマガイ A.lauta (v.Martens、1877) はドブガイの同種 |
| 異名である。しかし、成長度や地方型変異が多く漸次遷移し区別が困難である。 |
| 3種として区別をしていた1985年の報告を、第2回調査では、一括してまとめた。 |
| 県内にも3型が存在し、湖沼、河川の砂礫底や砂泥底、泥底に生息し、タナゴ類、 |
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