- 【上流域】河川敷は両岸とも低木や草本がモザイク状に茂っていて,年間を通して80種余りが確認されています.秋から春までは,多くのマガモ,カルガモ,コガモが水面に浮かび,これらに混じってオカヨシガモ,ヒドリガモ,トモエガモなども見られ,また,河川敷の林では,ツグミ,シメ,アトリなどの林の鳥が集まり,身近な山野の鳥も見られます.それらを狙ってオオタカやノスリも現れます.珍しいケアシノスリが,1994年の冬に見られたのもここです.
- 【中流域】8号線の橋から左岸側をゆっくり上流に向かって歩いてみましょう.河川敷の樹木も少ないので見通しもよく野鳥をじっくりと観察できます.中州の砂礫地では,4月初めにはツルシギ,ハマシギの群れが見られ,晩夏の渇水期にはキアシシギやアオアシシギが見られることもあります.これらに混じってケリやコサギ,アマサギも群れています.カモ類の群れの中にカワアイサやミコアイサも混じります.
- 【下流域】冬になると花月橋から下流には多くのカモ類が渡来します.カモ類の識別には最適の場所で,左岸からじっくりと観察しましょう.市営競輪場前辺りには,県内では唯一100羽余りのハシビロガモが飛来します.ホシハジロやオカヨシガモに混じってヨシガモも見つけてみましょう.護岸のコンクリートに50羽余りのハマシギが羽を休めていますが,群れで飛んでいるときの一斉ターンの様子は見事なものです.
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