
2)プログラムを組み立てる時に気をつけること
「プログラムの組み立て」の視点をあらわすと下図のようになります。

(1)参加者のニーズを明確にする
プログラムの対象である参加者のニーズについて考えます。参加者により、求めている物が違うことを認識してください。子供が求めているもの、大人が求めているものはそれぞれ違います。参加者がどのような方かということを認識し、方法論を考慮して下さい。
環境学習のプログラムの設定に際しては、学習者の経験や要求度で決めることが
大切です。参加者の要求度を次のように表しました。
学習者層 |
学習者の要求度 |
プログラムの目標 |
|
要求度1
学習者の65% |
自然への興味は少なく、楽しい体験を求める |
興味を引きだし、関心を高める
1→2 |
感性学習
情意的領域 |
要求度2
学習者の30% |
自然に興味・関心を持ち、知識を求める |
正確な知識に基づき、理解を深める
2→3 |
知識学習
認知的領域 |
要求度3
学習者の4% |
自然の知識を持ち評価能力を求める |
態度、技能、評価能力を育てる
3→4 |
価値学習
価値的領域 |
要求度4
学習者の1% |
評価能力を持ち、活動への参加を求める |
主体的・持続的な活動を援助する
4→ |
参加学習
行動的領域 |
(小河原)
これまでは観察会や探鳥会などでは、興味・関心を持って行事に参加する「要求度2」の人を対象とすることが多かったのですが、今や各地の自然公園や野外活動施設、環境学習施設においては、「要求度1」の一般利用者が大多数であり、1から2へ、人々の関心を引き上げることこそが重要な課題となっており、そのためには上の表のような目標に合わせたプログラムの展開が強く要求されます。
