◆ふくいの巨木 30.越知神社のトチノキ
●越知(オチ)神社のトチノキ
樹 種 トチノキ(トチノキ科)
幹回り 6.4 m
樹 高 約22 m
樹 齢 約400年
所在地 丹生郡朝日町大谷寺
越知山越知神社
所有者 越知神社
朝日町大谷寺集落にある越知神社を訪れてもトチノキはない。標高613.8mの
越知山頂付近で、朝日町飛地に位置する。
福井市、朝日町から越廼村大味(オオミ)の海岸に向かい、水谷町を過ぎた所
から左折し、尼ヶ谷町の山合いに入る。林道を約4kmで境内に着く。殿池(十
の池)があり、その左側の一段高い平面の開けた土手に、1本立ちの巨木が立
っていて樹勢はよい。平坦面の奥には室堂やゴマ堂があり、石段を登った山頂
に越知大権現の本殿が鎮座する。慶長15年(1610)の再建によるもので、伊邪
邦美(イザナミ)・大山祇(オオヤマツミ)・火産霊(ホムスビ)の三大神を祀る。
山頂一帯は落葉広葉樹林で、ブナの大きな木も生育している。春秋の野鳥の渡
りの時期には、よい通過地点となっている。
大谷寺集落越知神社裏の小道を1時間登った所に奥の院があるが、こことの
連絡路はない。
越知山は、勝山市平泉寺、丸岡豊原寺(現在は遺跡のみ)や文殊山、日野山
等と共に、白山信仰山岳宗教の一大拠点として栄えた所で、 698年泰澄大師の
開基で、修験道場として参篭者が絶えなかった。後に越知山岳信仰の体系が完
成され、越知山に奉仕する人々が定着し、村落として形成されたのが現在の諸
村である。大谷寺大長寺裏山に、泰澄大師の廟と伝える重要文化財がある。
殿池は、噴火口跡との標板があるが、確証はないといわれている。
(文:八田七郎右ヱ門 写真:吉澤康暢)

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