福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 青葉山と青葉山火山岩類
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
高浜町:青葉山(1167,1168)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  青葉山は大飯町付近から見た形が富士山に良く似ており,「若狭富士」と呼ばれている.しかし,現在活動している火山ではない.富士山のような成層火山はコニーデと呼ばれるが,青葉山の形は侵食地形であり,今のかつて存在した青葉山より大きな山体が侵食されて出現した,コニーデ類似の地形である.火山岩の噴出時代についての定説はないが,中期中新世(1,650 〜1,500 万年前)の内浦層群を不整合に覆うことから,その時代は中新世〜鮮新世と考えられる.舞鶴市大山付近に見られる安山岩類もほぼ同じ時期のものである.青葉山は玄武岩質の安山岩溶岩と火山砕屑岩からなり,岩質により下部と上部に区分される.安山岩はカンラン石,キ石,斜長石などの多くの斑晶を含んでいる.厚さは500m 以上ある.
保護の現状
 と留意点
 若狭湾国定公園内にある.青葉山の開発については自然保護との観点から充分慎重に検討する必要がある.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)