解 説
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青葉山は大飯町付近から見た形が富士山に良く似ており,「若狭富士」と呼ばれている.しかし,現在活動している火山ではない.富士山のような成層火山はコニーデと呼ばれるが,青葉山の形は侵食地形であり,今のかつて存在した青葉山より大きな山体が侵食されて出現した,コニーデ類似の地形である.火山岩の噴出時代についての定説はないが,中期中新世(1,650 〜1,500 万年前)の内浦層群を不整合に覆うことから,その時代は中新世〜鮮新世と考えられる.舞鶴市大山付近に見られる安山岩類もほぼ同じ時期のものである.青葉山は玄武岩質の安山岩溶岩と火山砕屑岩からなり,岩質により下部と上部に区分される.安山岩はカンラン石,キ石,斜長石などの多くの斑晶を含んでいる.厚さは500m 以上ある.
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