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名 称 |
大島半島中部の断層地形 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大飯町:大島半島(1107,1108,1118,1119) | ||
選定理由 |
典型的な構造地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
小浜湾を西から囲む大島半島には,西半分は超塩基性岩類,そして東側には古生代の堆積岩が分布している.地質的に見ると,大島半島の中央部の凹みは,丁度両者の分布の境界に当たり,地質断層があるとする意見もある.また,地形的に見てもこの凹みを境に山地の地形高度に明瞭な差異があり,北東側が南西側に比べ低くなっている.最近出版された「新編・日本の活断層」では,この凹みが確実度2 (活断層であると推定されるもの)の活断層に分類されている.この断層の走向は北西−南東方向で北東落ちの垂直変位(約300m )のある断層と記載されている.最近この断層に沿って造成工事が行われ,断層破砕帯が現れた.ここに現れた断層は地表面の風化帯を切っているので,活断層である.また露頭では北東盤が落ちている.熊川断層の西方延長の可能性もある. | ||
保護の現状 と留意点 |
現状では大規模な地形改変はないと考えられる.なお保護というより防災の観点から,活断層の存在の認識は重要である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |