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名 称 |
河野村菅谷のマンガンノジュール | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
南越前町(旧河野村):菅谷(758) | ||
選定理由 |
古生物学的に重要な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
南条山地の地層の年代は石灰岩中の紡錘虫化石やチャート,頁岩中の放散虫化石によって決められてきた.頁岩に含まれるマンガンノジュール(マンガン団塊)にはきわめて保存良好な放散虫化石が多数存在する.南条山地では,西に古いマンガンノジュールが,東に若いマンガンノジュールが出現する.菅谷(すげんたん)の釣り堀から北に向かう林道沿いには前期ジュラ紀後半のマンガンノジュールが出現する.ここでは,大小様々なノジュール(最大50pの長径を持つ)が10 程度存在する.ノジュールの外皮は黒くなっているが,内部は白ないし,白茶色である.なお,この林道には2 カ所でマンガンノジュールの存在が確認されている.手前のマンガンノジュールは露頭の崩壊により探し出すのが困難になっている.いずれの地点からもきわめて保存の良い放散虫化石(次頁)が抽出できる.マンガンノジュールは,本来はロードクロッサイト(菱マンガン鉱)が集まったノジュール(ピンク色)であったが,風化により黒色化,さらには脱色され白色化した. | ||
保護の現状 と留意点 |
現状のまま維持されることが望まれる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |