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名 称 |
ツノアカヤマアリ | ||
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学 名 |
Formica fukaii Wheeler | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目アリ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
今立町:冠山(343,344) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
働蟻は体長4.5 〜6.5mm である.体色は,頭部,胸部,腹柄部は赤褐色が基調で,頭部,胸部背部はやや暗褐色である.頭部後縁が窪んでいることが,近縁種との大きな違いである.日本における分布域は広島県,鳥取県付近まで西の地域に広がっている.本県の生息地域は,今立町冠山の頂上近くで,海抜700m のミズナラ林の,樹間が広く林床まで陽がよく入り,地面がよく乾燥した状態の場所であり,この一帯で5 箇所に巣を認めた.近年の調査によりこの生息域から1500m 離れた地域に3 個の巣を確認した.本種の生息地域は,上記の地域以外にも広範囲に存在すると考えられるが,生息するための環境条件がかなり限られるようであるので綿密な調査が必要と考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種の分布が隣県に多く見られることから,本県でも一地域に限られることはないと考える.この地域の生息環境の保全を行いながら他の地域の調査を進めたい. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |