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名 称 |
ヒヌマイトトンボ | ||
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学 名 |
Mortonagrion hirosei Asahina | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目イトトンボ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町),美浜町:久々子湖(959) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
イトトンボ科の小形の種で、体長約27mmである(植村,1985)。本州の沿岸部の都府県に分布し、長崎県の対馬にも生息している。また、国外では香港からも記録がある(染谷,1998)。海岸沿いのヨシやマコモ、オギなどの背丈の高い挺水植物が繁茂する汽水域の、ヘドロが堆積した腐植栄養型湿地や沼、干満の影響がある河口部の泥深いヨシ原等に生息する。 県内では、三方町久々子湖において、7月に湖畔のヨシ原で記録された(藤本,1992)。久々子湖の記録は、現在のところ日本海側の北限となっている。 | ||
保護の現状 と留意点 |
1992年に初めて三方町久々子湖で記録されたが、その後の調査では生息が確認されず、絶滅が心配される。久々子湖畔の生息地は、水田に囲まれているため農薬の空中散布等が時折みられるなど、生息環境は不安定である。今後は、生息環境である挺水植物群落の保全と安定した水質の確保が、本種の保護にとって重要である。 | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |