-
●種の特性
-
最大のゲンゴロウで36 〜42mm ,鞘翅側縁が黄褐色.体下面は黄褐色で,腹部中央,各腹節前後縁が黒色となる.
-
●生息状況
-
北海道から九州まで,朝鮮半島,中国,台湾,シベリアに広く分布し,かつては普通種であったが,近年非常に少なくなった.福井県でも1938 年発行の「昆虫図譜」では県下一円に分布とされていたが,最近の記録は織田町,武生市白崎,大野市六呂師,勝山市赤尾,敦賀市中池見などで確認されている.しかし従来に比べると激減しているので,十分の注意が必要である.
-
●存続を脅かす要因
-
水田での農薬使用と水路のコンクリート護岸が重要な要因と考えられる.また,大型の肉食昆虫は農薬の濃縮を最も受けやすく,タガメやトンボと同じようにゲンゴロウもその頂点にある.
-
●参考文献
-
福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県
福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会編.1985 .福井県昆虫目録.404pp .福井県. 福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会編.1998 .福井県昆虫目録(第2 版).556pp .福井県.
|