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●種の特性
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体長約10mm .雌は産卵管を背面に背負っている.近似種のシリアゲコバチに比べ,体の横紋の赤みが強く産卵管は短い.
ハキリバチ類の巣の外から,産卵管を挿入して繭の中に産卵する.
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●生息状況
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本州,四国,九州,南西諸島,中国に分布する.
県内の分布は三国町,芦原町,福井市,大野市,和泉村,敦賀市,高浜町である. ハキリバチ類の天敵で,ハキリバチが造巣している薪積みや材木置き場で見られる.6 〜9 月にかけて活動するが個体数は少ない.
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●存続を脅かす要因
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家庭における燃料革命が原因の一つである.薪はプロパンガスに変わり,山村でも薪積みが見られなくなった.
造巣場所を失ったハキリバチ類は減少し,それに寄生するシリアゲコバチも減少している.
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●参考文献
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野坂千津子・黒川秀吉.2001 .2000 年に天筒山で採集した有剣蜂類.福井虫報,(28):9- 17 .福井昆虫研究会.
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