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●種の特性
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あらゆるタイプの草原で観察されるが,比較的乾いたところを好む.冬は,水田や河川敷の草むらにいる.
草の種子や昆虫などを食べる.
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●生息状況
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種としては中国東北部・南部からヒマラヤにかけて繁殖し,冬は東南アジアに渡る.日本の亜種E.f.fucataは,モンゴルからウスリー地方,日本列島にかけて繁殖する.
国内では留鳥または漂鳥.九州以北で繁殖し,本州中部以南で越冬するが,数が少ない地域や,局地的分布を示す地域があるようだ.1961 〜1998 年の全国の鳥類標識調査記録では,ホオジロ科の中で6 番目に放鳥数が多い. 県内での記録は少なく,繁殖の記録がない.周年観察される可能性があるが,今のところ,主に冬〜春期に少数が観察されているだけである.
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●存続を脅かす要因
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全国的には,分布のばらつきがあるものの,比較的普通に見られる種である.本県での記録の少ない理由が不明であり,存続を脅かす要因は言及できない.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県.
日高敏隆.1996 .日本動物大百科 第4 巻 鳥類U.180pp .平凡社,東京都. 環境庁.1981 .日本産鳥類の繁殖分布.554pp .大蔵省印刷局,東京都 環境庁.1988 .第3回自然環境保全基礎調査動物分布調査報告書(鳥類).491pp .日本野鳥の会.東京都. 中村登流・中村雅彦.1995 .原色日本野鳥生態図鑑(陸鳥編).301pp .保育社.大阪府. 山階鳥類研究所.1999 .鳥類標識調査報告書(平成10 年度).206pp .千葉県.
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