8.足羽山公園 −野鳥を楽しめる憩いの場所−
 福井市内の中心部にある,標高168mの公園で,朝夕に限らず多くの市民がジョギングや自然を楽しむ憩いの場となっています.特別自然保護区に指定されていて,自然林が残っているので生息する野鳥も多く,ビギナーにとって山野の鳥を楽しむのに最適な公園ともなっています.また,広場には福井市立自然史博物館があり,動植物から天体まで自然まるごと勉強できるのがうれしいですね.
◆探鳥カレンダー ◆探鳥地の地図
◆探鳥ガイド
  • 公園内の遊歩道へは,周囲の道路より幾つかのコースがあり,自由に散策出来るようになっています.中でも自然史博物館前からスタートするコースが最もよいでしょう.
  • 早春の3月ともなると,カラ類,メジロ,ホオジロなどがさえずり,膨らみかけた木の芽をウソが啄んでいます.
  • 4月中旬から5月の連休のころには,南の国から渡ってくる夏鳥が次々と観察されます.早く渡来するヤブサメ,センダイムシクイに続いて,オオルリやキビタキのさえずりを6月まで聞くことができます.渡りの途中にちょっと寄ってくれるコマドリやコルリも,時にはエゾムシクイなどが一週間ほどいてくれるので,彼らのさえずりを確かめてみましょう.
  • また,公園内の木々には多くの巣箱が架けられており,カラ類がよく利用していますので,驚かさないようにして観察してみるのもおもしろいです.早春の夜明け前にはフクロウが,初夏の夜にはアオバズクが鳴くこともあります.
  • 夏になるとヒヨドリ,カワラヒワ,ハシブトガラスなどの声が喧しいほどにあちこちから聞こえてきます.
  • 秋にはエナガやカラ類の群れに混じってコゲラなどが枝から枝へ移りながら忙しく餌探しをしています.10月になるとそろそろツグミに代表される冬鳥が渡ってきます.林の地表で落ち葉をめくって餌を探しているシロハラなどを見つけられるでしょう.
  • 雪の降った冬の林ではカラ類やカケス,ツグミ,ウソなどが餌を求めて一生懸命生きているのが見られます.

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出典「福井の鳥とけものたち」(1998年3月 福井県自然保護課)