54(越美山地)三国岳−笹ヶ峰地区−−−5万分の1地形図【冠山】【横山】−

〔概 要〕〔地形・地質〕〔植 物〕〔鳥 獣〕〔昆 虫〕〔爬虫類等〕〔陸水生物〕〔景 観〕

54 三国岳−笹ヶ峰地区                        [⇒位置図]

〔概 要〕
 この地区は、越美山地の西限域にあたり、定高性をもつ山地内に日野川の支
谷が発達し、明瞭なリニアメントを示す笠ヶ峰断層と金草岳断層がある。山地
は全体として早〜満壮年期の状態にある。地質的には、北西部に粗粒砂岩と
チャート、中央部には黒色細粒砂岩とチャート、また県境稜線部に沿って
チャート、砂岩、頁岩が分布し、いずれも中生代の地層である。夜叉ヶ池、高
谷ヶ池などこの付近の地形発達上興味深い。
 笹ヶ峰及び三周ヶ岳や 夜叉ヶ池付近の県境脊稜の標高800m付近から山頂間
に、オオバクロモジ−ブナ群集の典型的な組成を持つ夏緑広葉樹林極相林が広
範囲に分布する。山頂の一部には、西限分布要素を含むお花畠、チシマザサ風
衝草源が分布し、北陸地方における代表的な多雪温帯林帯である。
 峰続き一帯の山嶺のブナ原生林内では、カラ類、キツツキ類の生息、
ブッポウソウの繁殖があり、渓流の鳥を含めてよい生息環境を示している。
 日野川上流から夜叉ヶ池に至る地域は、昆虫の宝庫で、奥越の打波川流域と
ともに県下第一級の豊かな昆虫相を示し、極めて多くの分布上重要な種が知ら
れている。中でも、夜叉ヶ池に生息するヤシャゲンゴロウは当地に固有のもの
で、学術上貴重である。
 この地区のほとんどの渓流沿いに荒地が散在し、広野ダム、夜叉ヶ池、湿原
の古池等水環境にも恵まれ、更に、夏緑広葉樹林が広がり、両生・爬虫・貝類
の生育には好適な地区である。
 陸水生物では、藻類は普通に分布しているが、水生昆虫は種類数、現存量と
もに少ない。魚類はアジメドジョウの分布が注目されるが、近年非常に少なく
なっている。
 山稜線に近い高所は、原生林に近い夏緑広葉樹林が分布し、すぐれた山岳森
林景観を呈する。また三国岳は眺望にすぐれ、雄大なパノラマ景観が楽しめる
。


〔地形・地質〕
 この地区の東端は、冠山−金草岳の東西性の稜線が高倉峠から南北性となり
、三国岳まで連なる約1200m級の山稜からなる。このかなり定高性をもつ山地
内に日野川の支谷が発達している。これらの山頂部から一段下った高度約1000
m付近に侵食平坦面の名残りが見られる。この極めて急峻な地形は、北西側に
向って階段状に高度を低下させている。各段の境界部は大きな断層に当り、一
つは大河内−二ツ屋を通る笹ヶ峰断層、他の一つは旧高倉集落から桝谷に向う
金草岳断層である。両断層とも明瞭な北東−南西方向のリニアメントを示す。
そして、金草岳断層の北西側には、海抜600m内外の定高性のある南条山地が
広がる。
 三国岳−三周ヶ岳を連ねる稜線の中間に夜叉ヶ池が位置する。また、大河内
−桝谷を結ぶ線の中点付近で、海抜700m付近の山稜上に高谷ヶ池がある。山
地は全体として、早〜満壮年期の状態にあり、河床も狭く起状量も大きい。
 地質学的には、この地区を3分できる。北西部の桝谷付近には粗粒砂岩と
チャートが、広野から二ツ屋、大河内にかけては黒色細粒砂岩とチャートが、
また、南部の三国岳−三周ヶ岳−笹ヶ峰に沿ってはチャート・砂岩・頁岩が分
布する。桝谷付近、岩谷、夜叉ヶ池付近の地層の時代は中生代である。中央部
の広野−二ツ屋−大河内付近の地層は、それに狭まれる石灰岩中の紡錘虫化石
などから、石炭紀と考えられていた。しかし現在では、巨大な海底地辷り性堆
積物とみなされ、その時代も中生代と考えられている。なお、広野−二ツ屋間
の日野川左岸には花崗岩質岩の岩脈が多数みられるが、その時代ははっきりし
ない。この地区の大局的な地質構造は、北北東−南南西性の走向と急傾斜で特
徴づけられるが、小断層などが多く存在し、詳細は不明である。
 夜叉ヶ池は海抜1000m付近にあり、山稜部に近く位置しており、極めて特異
である。また高谷池も同じ性格をもった池とみなされ、この付近の地形発達の
上で興味深いものといえよう。


〔植 物〕
 県境脊稜越美山地の西限域、笹ヶ峰(1284.6m)、美濃俣丸(1253.8m)、
三周ヶ岳(1292.0m)、夜叉ヶ池(1099m)、三国岳(1209.2m)が 連なる
尾根及びそれらの北西、西側斜面を含む地区で、急峻な地形に面しながらブナ
原生林を主とする温帯、夏緑広葉樹林の典型的な林相が構成される。
 それらの植生帯は、夜叉ヶ池をめぐる林帯が、基礎自然度が著しく高く林相
も豊富で、群落組成も均質であり、非常に安定した良好な生態系が構成される
。
 それらは、標高500m付近から顕著になり、下部から山頂に向って、クリ−
ミズナラ林、ブナ−ミズナラ林、ブナ原生林、また、山頂付近を中心に、典型
的な風衝低木材、ササ自然草原及び高山植物によるお花畠、谷筋の渓谷斜面沿
いにスギ林、サワグルミ林、更に、低山地尾根沿いにアカマツ林など、夏緑広
葉樹林代償林帯の多様化が見られるが、垂直的遷移状は顕著になっている。
 夜叉ヶ池周辺部の林相には、タテヤマリンドウ、ミヤマトウキ、
ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、ミツバ、バイカオウレン、
エチゴキジムシロ、カライトソウ、ヤハズハンノキ及びイブキゼリ等、西限分
布要素、また、オオユメツツジ、エゾユズリハ、キンキマメザクラ、
ケナシヤブデマリ、サイゴクミツバツツジ、タニウツギ、ハイイヌガヤ、
ハイイヌツゲ、ヒメアオキ、ヒメモチ、マルバマンサク、ユキツバキ、
ツルシキミ、タムシバ、ツノハシバミ、ミヤマハンノキ、オオイワカガミ、
スミレサイシンなどの日本海地域固有要素が分布し、植物区系地理学的に極め
て貴重である。
 この地区一帯にひろがるブナ原生林には、オオバクロモジ−ブナ群集の典型
的な組成が見られ、イワウチワ林床型が優占し、マルバマンサク、
オオカメノキなどの優占からも本県の多雪気候地域における夏緑広葉樹林帯の
、代表的な自然環境が構成される。
 ブナ−ミズナラ林及びクリ−ミズナラ林においても、ブナ原生林の組成に密
接に共通し、全体的に階層がよく発達し、基礎自然度が高い。
 風衝低木林には、マルバマンサク林、ヤハズハンノキ林、サワフタギ林、
オオコメツツジ林など多雪地域に顕著な林叢が分布する。
 また、標高1030m付近の草原植生には、高山性草本がかなり多種類分布する
お花畠がひろがる。それらの中には、ヒトツバヨモギ−オオバギボウシ群落や
エンコウソウ−ジャユウソウ群落などが識別される。
 この地区の植生帯、特に森林、夏緑広葉樹林帯は、今後、少なくとも標高500
m付近から上部の代償林、原生林共に厳しく保護すべきである。


〔鳥 獣〕
 笹ヶ峰は名のとおり低木叢で、美濃俣丸、三国岳、夜叉ヶ池にかけての上部
にはブナ原生林が残っている。夜叉ヶ池登山道では、林道終点付近からコナラ
、ミズナラを含む夏緑広葉樹林が続き、日野川上流の水域を含む生息環境をな
している。林道の伸びとともに伐採面積も増え、山麓周辺は明るく開けている
。
 ヒヨドリ、ホオジロが優占、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、メジロ、
イカルが生息し、ヤマドリ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラの林床性、樹洞性の
鳥、コガラ、ゴジュウカラの高い地域の森林鳥、高原性のウグイスも多い方で
ある。川筋の崖に巣営するオオルリ、クロツグミ、キビタキの他、ウグイスに
托卵するツツドリやホトトギス、夜の鳥のコノハズクも聞かれる。
ブッポウソウは岩谷から池周辺まで行動範囲を持っているようで、池周辺が
ブッポウソウ生息の低い谷合いの環境を持っていると考えられる。
 高地深山性の鳥類を含め、河筋のミソサザイ、カワガラス、ヤマセミの生息
環境は良い方であると思われる。


〔昆 虫〕
 この地区は笹ヶ峰から三国岳に到る岐阜県との県境脊梁山地と、広野より上
流の日野川上流域を含むが、昆虫がよく調べられているのは、日野川上流域か
ら夜叉ヶ池にいたる地域と夜叉ヶ池を取り巻く鉢状域で、県境山岳地帯の大部
分については充分に調査されていない。しかし、既存資料から判断するかぎり
、当地区の昆虫相は極めて豊富で、県下では打波川流域とともに、第一級の昆
虫の豊庫とみなされる。自然環境の豊かさを反映する指標として、数多くの珍
稀種の生息が記録されているだけではなく、学術上貴重な種の存在は注目すべ
きである。中でも、夜叉ヶ池に生息するヤシャゲンゴロウは、本州中部以北の
高地湖沼だけに分布する珍稀なメススジゲンゴロウに近縁で、夜叉ヶ池産のも
のは他産のものとは顕著に異なり、最近の研究によれば独立の固有種と判断さ
れ、生物の種形成機構を探る進化学上の材料となる可能性もあり、夜叉ヶ池の
成立をめぐる地史的資料ともなり得るもので、学術上極めて貴重である。この
昆虫は、現状では個体数も多く、池の水生昆虫の中では優占種となっているほ
どで、目下のところ池の自然環境が維持されるかぎり絶滅の恐れはないが、汚
染度の進んだ湖沼からは姿を消している群なので、池の環境保全に十分留意す
べきである。
 当地域から、極めて多くの昆虫が採集記録されているが、特に深山性の昆虫
が豊富にみられ、開発の進んだ地域には記録されないものが多い点から、大部
分が人手の入った二次林ではあるが、自然環境がよく維持されてきたことを示
すものであろう。以下に、その昆虫相の概要を記述しておきたい。
 まず、蝶類では61種の生息が確認されており、個体数はかなり多いものの、
珍稀なものはそれほど産しないが、いくつか注目すべきものがある。広野から
岩谷、あるいは大河内に到る渓谷沿いの斜面に生息するツマジロウラジャノメ
は、局地的な分布をすることが知られているが、県下では打波川流域、石徹白
川流域と当地区だけで、日本海側での分布西南限となっている。
ジョウザンミドリシジミは県下初記録となったもので、最近、
ウラミスジシジミも発見された。ギンボシヒョウモンの記録があるが、近年採
集されたことはなく、偶産か誤報の可能性もある。
 甲虫類は、訪花性のもの、朽木・菌類に集まる食菌性のもの、枯木・材木に
集まる食材性のもの、生植物を食べる食葉性のもの、昆虫食の捕食性のものな
ど、多方面の甲虫において貴重なものが得られている。大河内を模式産地とし
て記載された大形美麗種のヒゲブトナガクチキムシは、その後、福島県、京都
府、鳥取県、宮崎県からも記録されたが、それだけにとどまる。一般に深山性
の種が多いナガクチキムシ類は本地区から18種が知られ、そのうちの
ヨツモンナガクチキ、ポウズナガクチキ、ヘリアカナガクチキなどは少ない。
ベニモンハバビロオオキノコムシ、マルガタテントウダマシ、
オオチャイロハナムグリ、ヤマトホソデオキノコムシ、
ホソアカバコキノコムシは全国的にも稀なもので、福井県では唯一の産地とな
っている。また、県下で僅かの採集記録しかないものとしては、
ヘリウスハナカミキリ、トウキョウトラカミキリ、テツイロハナカミキリ、
クロニセリンゴカミキリ、ホソリンゴカミキリ、シラホシキクスイカミキリ、
ヤマトヨスジハナカミキリ、コブルリオトシブミ、ババツヤヒメゾウムシ、
ヨツコブノコギリゾウムシ、タカハシトゲゾウムシ、アオナガタマムシ、
オオウグイスナガタマムシ、シナノキチビタマムシ、ベニナガタマムシ、
ムナグロチャイロテントウ、ネアカチビオオキノコムシ、
キボシチビオオキノコムシ、ヒメオオクワガタ、オニクワガタ、
コルリクワガタ、フタツメゴミムシ、ミヤマヒサゴゴミムシ、
ツキワマルケシキスイ、ヨツボシアカマルケシキスイ、
ヒラカクチキムシダマシ、チビネスイムシ、キウチミジンキスイ、
キムネツツカッコウ、ルリホソカッコウなど、枚挙にいとまない。
 膜翅類も豊富で、アナバチ科は82種が採集されており、そのうち
ニトベギングチバチは青森県、福井県だけが既知産地で分布が限られている。
ニッコウマエダテバチとタナカマエダテバチも全国的に珍しいハチである。そ
のほか、ソボツチスガリ、コイケアワフキバチ、シモヤマジガバチモドキなど
注目すべきアナバチ類が多い。ハナバチ類は57種記録され、
エサキヒメハナバチは県初記録、福井県特産種のイカヅチキマダラハナバチは
3番目の記録。また、南方系のマイマイツツハナバチを産することは注目すべ
きである。アリ類は26種あげられ、種数・個体数ともに豊富である。
 夜叉ヶ池には、ルリボシヤンマ、オオルリボシヤンマ、タカネトンボ、
ミヤマサナエなどのトンボが生息し、特に、オオルリボシヤンマは個体数が多
い。中腹ではムカシヤンマも確認された。セミ類では山地性のエゾハルゼミ、
エゾゼミ、コエゾゼミが注目すべきものとしてあげられ、そのうち、
コエゾゼミは県下では4ヶ所の産地が知られているにすぎない。その他の昆虫
として、タケウチトゲアワフキは県下唯一の産地で、ツノアカツノカメムシ、
エゾツノカメムシ、アカハネナガウンカ、ラクダムシ、トガリガガンボモドキ
、クロヒメカガンボモドキ、オオゴキブリなどが 注目される。


〔爬虫類等〕
 両生類、爬虫類では、夜叉ヶ池と古池の湿地帯にハコネサンショウウオ、
ヒダサンショウウオ、タゴガエル、カジカガエル それにヤマカガシ、マムシ
、シマヘビの高密度地区であることは興味深い現象である。特に、夜叉ヶ池が
モリアオガエルの一大繁殖地であることと、孵化したオタマジャクシが池中の
イモリに捕食される光景(これに似た光景は奥越の刈込池にも出現する)は自
然界の厳しい食物連鎖である。
 貝類では、陸産貝類の宝庫であって、クロイワマイマイ、ヒロウドマイマイ
が多く、コガネマイマイ、オウミケマイマイ等の滋賀県の山地に一般に分布す
るものが、当地区にも生息すること、ウゼンドブシジミが夜叉ヶ池、古池に生
息することは注目に値すべきことである。
 本地区の凡そ半領域(2kmの11メッシュ)が、24種〜30種の陸産貝の多種
生息地であることは特記に値する。


〔陸水生物〕
 越美山地の西端脊稜山地、笹ヶ峰と三周ヶ岳、三国岳などに水源をもつ日野
川の源流域と、三周ヶ岳と三国岳の間にある夜叉ヶ池がこの地区の水域である
。日野川の上流にアジメドジョウが生息し、分布上注目される。
 (藻類)
 日野川流域の付着藻としては、ネンジュモ、ホメオスリックス、
アクナンテイス、クチビルケイソウ、スティゲオクロニウム、ヒビミドロなど
が主なものである。
 (水生昆虫)
 日野川の岩谷より上手の源流域では、谷は深く急峻で河床の安定度は悪く、
水生昆虫は種類数・現存量ともに少ない。夜叉ヶ池のメススジゲンゴロウ(夜
叉ヶ池亜種)は、学術上貴重な水生昆虫である。
 (魚類)
 日野川の上流には、イワナ、ヤマメ、アマゴ(放流)、カジカ、タカハヤ、
アジメドジョウが生息する。アジメドジョウは特異な分布と習性を示し、注目
すべき魚種の1つである。
 (プランクトン)
 夜叉ヶ池の動物プランクトンは、高山、貧腐水性のもので、優占種は
ヤマヒゲナガケンミジンコとハリナガミジンコの2種である。植物
プランクトンではボトリオコックスが多い。付着藻はほとんどが接合藻である
。珪藻類は、ネイジウム、フリスツリアなど一般に高層湿原にみられる種類が
多い。
 (水生及び湿生植物)
 夜叉ヶ池の水中及び水辺には、ほとんど植物の分布はみられない。しかし、
夜叉ヶ池から約100m下部の山腹に夜叉ヶ池古池があり、そこにはオオミズゴケ
湿原がある。ごく小型の湿原であるが、ミツガシワ、モウセンゴケ、
オオミズゴケ、ミズオトギリ、エゾシロネが分布して、ミツガシワ−
オオミズゴケ群落を呈し、その周辺部にヨシ群落が優占する。
 この山岳一帯には、このような小池群が他にあるようで、それらについての
さらに調査、研究が必要である。


〔景 観〕
 日野川水源地域の三国岳、美濃俣丸、笹ヶ峰と連なる山々は県境の脊梁分水
嶺で、これらの山麓の渓流沿いにはスギの植林が所々にみられるが、大部分は
コナラ林群落が中心で、上るにしたがいクリ−ミズナラ林、ブナ−ミズナラ林
が分布し、高所は殆どがオオバクロモジ、ブナの群落で、原生林、或いは原生
林に近い林相で幽邃の感が深い。笹ヶ峰、夜叉ヶ池付近の山頂には、高山性の
草原や風衝低木林も分布しているなど、この地区の山々は、自然度が高い林相
をもつすばらしい自然景観の山である。
 地区の南端にある夜叉ヶ池は、海抜1000m余の山稜にある約36aの湖水で、
周囲は比較的平坦であるが、東南の岐阜県側は急峻で崖となっている。広くは
ないが風衝木林、高山性草原もあり、ミズナラ−ブナ林、オオバクロモジ−
ブナ林などの原生林が付近一帯を覆い、シャクナゲの自生林もみられ、その景
観は自然度が高くしかも美しい。
 夜叉ヶ池西南2kmのところにある三国岳は、眺望性のすぐれた山で、伊吹
山、琵琶湖、能郷白山などの越美の山々、白山、北アルプスの諸峰、日本海な
ど、その眺望は雄大で実にすばらしい。
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