生物多様性の問題についての現況
- 正確な数はわからないが、かつてない速さで地球上の生物種が絶滅しつ
つある。科学者の推定では、毎日150〜200種の生物種が絶滅している。
- 地球の歴史上、過去にも絶滅の時期はあったが、現在の絶滅現象
は過去6千5百万年間で--すなわち、恐竜の絶滅以降--最も激しい。
- ガラパゴス諸島固有の植物種の約60%、カナリー諸島固有の植物種の75
%が絶滅の危機にある。我々がこのまま非持続可能な活動様式を続けるな
らば、次の20年間で全生物種の5分の1が絶滅するであろう。
- この大量絶滅は、大部分、人類の非持続可能な生産・消費の様式に
由来するものである。
- 世界の60%以上の人々が、薬を植物に直接依存している。
- 1990年時点では、約12%の哺乳類、および11%の鳥類が絶滅危惧
種と分類された。
- ほとんどの動物種に、何種類かの固有の寄生種が宿っていると考えられるが、
そのごく一部しか解明されていない。
- 世界資源研究所(WRI)によれば、絶滅の最大要因は、生息地の消失である。
- 地球上には約1億種もの生物種が存在するが、そのうちたった1.7%しか
特定されていない。
- 人間は、ひとつの種であるにすぎない。
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